カラーリングやパーマの後に活性酸素が増える理由
パーマやカラーリング、白髪染めをした後って、髪がゴワゴワしたり、ツヤがなくなったりすると思いませんか?
これは、カラーリングやパーマによって、髪に大量に発生してしまった活性酸素が原因。
キレイになるためにしたつもりのパーマやカラーリングによって、髪は大きなダメージを受けてしまうんです。
そこでここでは、カラーやパーマによって活性酸素が増える理由をまとめていきたいと思います!
カラーリングやパーマの後に活性酸素が増える理由
活性酸素は細胞でエネルギーが作られるときに発生するもので、日常的に体内で作られるもの。
普通に生活をしているだけでも発生するのですが、紫外線やストレスなど様々な原因によって大量に発生してしまいます。
そして、この活性酸素はパーマやカラーリングの時に使用する”過酸化水素”という薬剤によっても、過剰に増えてしまうんです。
ヘアカラーの2剤として使用する過酸化水素は、1剤に配合されているアルカリと反応し、過酸化水素を活性化させてチロシンという色素細胞を分解して髪を明るくし、色素を定着させる役割を持っています。
また、パーマの2液として使用する場合には、パーマの1液で還元切断したシスチン結合を酸化して再び元のシスチン結合に戻す役割、つまりパーマを定着させるという役割を持っています。
つまり、過酸化水素はパーマでもヘアカラーでも欠かせないものなんです。
そして、パーマやカラーで使用した過酸化水素は、水洗いしてもなかなか髪の毛の中から取り除くことができません。
特にアルカリのままの状態で放置すると、たんぱく質を攻撃してますます毛髪が傷んできます。
そして、これらの髪は紫外線によるダメージを受けやすいのも特徴の一つ。
過酸化水素の特徴として、活性酸素を分解することができなければ、過酸化水素よりも酸化力の強い悪玉活性酸素である”ヒドロキシラジカル”に変わってしまうので、髪はさらにダメージを加速させてしまうんです。
これが、カラーやパーマをした髪がダメージを受けやすくなるという理由。
そして、特にカラーリングや白髪染めは一度染めると染め続けないといけないと思いますが、カラーを続けていると髪に活性酸素が蓄積していき、どんどんパサついてしまうようになるんです。
カラーリングやパーマの後の活性酸素のケア
今はナチュラル派の人も増えているので、カラーや白髪染めを止めた黒髪やグレーヘアーの方もいますよね。
でも、いつまでも若々しく見せたいのが女心。
カラーや白髪染めを止めることが難しい人の方が多いのではないでしょうか。
「じゃあカラーの度に活性酸素を増やして、髪が酸化していくのを黙って見ているしかないの?」という方。
いいえ、過酸化水素に関する対処法はちゃんとあるんです。
それは、体内にも存在する「カタラーゼ」という酵素。
過酸化水素は、カタラーゼによって水と酸素に分解することで、除去することができるんです。
美容院でカラーリングをすると、シャンプーする際にカラー剤にカタラーゼを混ぜることで、活性酸素を分解しダメージを最小限に抑える施術を施してくれます。
自宅でセルフカラーをしてしまうと、このカラー後の処理を行わないので、髪が一気に傷むことが多いんですね。
カラーやパーマは美容院でプロの手で施してもらうことをオススメします!
また、カラーやパーマの後の自宅でのヘアケアも大事になります。
カラーやパーマの後の髪はダメージを受けやすくなっています。
洗浄力がマイルドで頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプー、髪を補修するトリートメントを使って、髪と頭皮をケアしましょう。
そしてオススメなのが、水素風呂での活性酸素のケア。
「水素(H2)は酸素(O)と結びつくことで水(H2O)になる」
水素風呂はこの原理を利用して、体内の悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を無害な水へと変えてくれるんです。
水素を30分生成させたお風呂に、7〜10分ほど入浴をしましょう。
この時、髪や頭皮をお風呂につけると、より髪のツヤやハリなどを実感できると思います。
また、洗面器に水素を5分くらい生成させた濃度の濃い水素水に髪をつけると、よりカラーやパーマ後の活性酸素を除去することができますよ。
パーマやカラー後の髪のダメージに悩む方は、是非試してみてくださいね。